(仮称)吉祥寺ミレニアムシティとは
環境と税制の矛盾
吉祥寺の奇跡の森は250年の歳月をかけて培われてきました。この森は、私達に酸素を供給するだけでなく、ヒートアイランドを緩和し、地球温暖化の抑制にも一役買っています。また、動物や植物を育む場であると共に、私達に大きな癒しを与えてくれます。
この森は永遠に続くように見えますが、ひとたび相続が発生するとなくなってしまう可能性があります。都市部では高額な相続税を払うことができず、土地を売り払わなければならなくなることが多いからです。土地を売る場合、更地にすることが条件となる場合が多く、多くの貴重な樹木が伐られてしまうのです。
一方、行政は高額な費用をかけて公園を整備しています。この矛盾はどうして起こるのでしょうか。
この矛盾を解決にするには、税の優遇措置などが必要なのですが、なかなか国は認めてくれません。

3つのトラスト
ミレニアムシティでは、森と農地を守るために市民が参加できるしくみが必要だと考えました。
それを「農地トラスト」「森林トラスト」「都市トラスト」の3つのトラストによって実現したいと考えています。それらを総称して「吉祥寺トラスト」と名づけました。
吉祥寺トラストによって、人が集まり、その人たちの意識を集めたいと思います。
多くの人が集まれば、いろいろな知恵も集まり、資金も集まることが期待されます。

市民が参加するしくみ
市民が参加する仕組みは次のように構想しています。
①体験農園やイベントによって農地へ市民が参加できるようにします。(農地トラスト)
②森に親しみ森を守る活動やイベントに市民が参加できるようにします。(森林トラスト)
③これらの市民参加は有料とし、参加者には収穫物や森の活用、施設の利用などの特典が与えられます。
④農産物は参加者が得られると共に、周辺の市民に販売します。
⑤積極的な参加者も募り、出資などを仰ぎながら活動の拠点となる農場サロンを建設します。
⑥農場サロンの収益は森と農地を守る基金となります。
⑦それと同時に、相続税対策でもっとも効果がある、建物の建設を行い、相続税の圧縮を行います。

段階的にすすめる吉祥寺トラスト
この計画は一挙に実現できるものではありません。ミレニアムシティでは次のステップで行うことを考えています

Step1 練馬大根プロジェクト
本場の練馬区でもほとんど作られることがなくなった練馬大根を栽培して話題づくりを行う。これはすでに2006年から行っています。


Step2 体験農園
賛同者を集めるために農地の一部を体験農園として運営します。これも2007年から行っています。同時に体験農園部分は有機農業にしています。これからの都市内農業では、安全で安心な付加価値のある食べ物が重要になると考えるからです。


Step3 農場サロンの建設
体験農園の拠点となり、農産物の販売や、各種イベントに利用できる農場サロンを建設します。これは、トラストの参加者、出資者を募る場ともなります。
Step4 農地トラスト・森林トラストの拡大
体験農園は同時に農業塾となり、やがてはコミュニティビジネスへの発展することが期待されます。森林トラストとして基金を集めることも考えられます。
農場サロン
農場サロンは地主さんが運営し、NPO法人はサポートを行います。市民は参加者や出資者として参加することができます。
