ミレニアムシティ活動趣旨とミレニアムシティ憲章

活動趣旨

私たちは、文明・科学・経済の発展により、物質的な豊かさを手に入れました。しかし、その一方で、人と人とのつながりの希薄化による多くの心の問題を抱え、また地球規模の環境破壊も生み出してしまいました。
この活動は、身近な環境である住まいと都市を通して、新しい人間観、生活観をつくり、地球環境の蘇生化に取り組みながら、豊かな人間関係や自然環境をふたたび私たちの手に取り戻すことを目的としています。
ミレニアムシティとは、“市民が望む身近な環境を、自らの手でつくる都市”です。この都市に賛同した人々が集まり、自分たちの望む環境を考え、そして、実際に都市をつくり、そこにいっしょに住むことをめざしています。
ミレニアムシティには規模や立地の制限はありません。都市と言っても、ネットワークで結ばれた新しい都市像を想定しています。新しい産業構造や情報通信技術がそれを支えてくれることでしょう。
ミレニアムシティは参加者の理念によって実現することができます。最初の目標である2005年までのモデルエリアの建設はくりもとミレニアムシティで実現しました。次の目標である2010年までに最初のネットワーク都市が姿を現すことは、あさひミレニアムシティで実現しました。これからの目標は、2020年までに世界ネットワーク都市の原型ができあがることです。

ミレニアムシティ憲章

このミレニアムシティ憲章は、2007年から始めたあさひミレニアムシティ第1期の創作会議「ひと楽園井戸端会議」で約3ヶ月かけて参加者の英知を結集して創作されたものです。
ミレニアムシティの目指す方向や、各分野の関連性を網羅的、体系的に表したものとなっています。
あえて、文章形式をとらなかった理由は、分野相互の関連性、関係性を重視した結果と、言葉と言葉の間に創造力によって生み出される可能性の領域を残すためで、ダイナミックな（可変性を含んだ）曼荼羅のように表現されました。