ミレニアムシティの5つのキーワード

ミレニアムシティの基本的な方針となる5つのキーワードについてまとめています。

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5つのキーワード - ①パラダイムシフト

■パラダイムシフト-頭を柔らかくする
私たちはこれまで幸せを追求して、豊かな社会、経済をめざしてきました。しかし、経済や物質に価値を置いてきた結果が、地球規模の環境破壊となり、人の心の諸問題となって私たちに降りかかってきています。
私たちがこれまで大切に思ってきた、お金や時間を中心にした価値観を転換することによって、自然に則した、豊かな心をもった世界をつくることができます。都市をテーマにパラダイムシフトを起そうとしているのがミレニアムシティです。
具体的には以下のような3つのパラダイムシフトを行います。

1:「お金と時間」のパラダイムシフト
コミュニティマネー「ミレ」を発行しています。お金に使われない生活をめざします。
2:「都市=森林=農地」というパラダイムシフト
近代産業の効率化によって、専用ゾーンと分業化が定着した結果、都市と森林と農地はバラバラに単一機能化し、それぞれ持続不可能に陥っています。ミレニアムシティでは、都市は森林であって農地でもある、持続可能な混成系を試みます。
3:「都市をまるごとつくることは簡単」というパラダイムシフト
私達日本人が、現代社会で忘れてしまったことのひとつは、自分(達)の人生や環境を、自分(達)の手で、自らつくりだし、納得して安心して暮らしていこうという、あたりまえさではないでしょうか。本気でやれば自分達の望む人生、環境はつくれます。都市をまるごとつくることは、実は簡単かもしれません。

視覚のパラダイムシフト(ルビンの壷)
●視覚のパラダイムシフト(ルビンの壷)
壷と横顔は同時に見えない。瞬時的に置き換わるだけ。視覚のパラダイムシフトの例。
文化のパラダイムシフト
●文化のパラダイムシフト
漢字圏の人には「ニ」に見える。いったん「ニ」に見えるとなかなか他のものには見えない。漢字を知らない人には様々なものに見えてくる。

パラダイムシフト

5つのキーワード - ②セルフビルド

ミレニアムシティは、参加者(市民)が自分たちの望む環境を自分たちの力でつくりあげるセルフビルド都市です。ワークショップ等を行い、じっくりとアイデアを煮詰めながら、参加者を募り、十分な時間をかけて合意形成を行っていきます。参加者の合意ができた段階で、具体的なプロセスに移行します。
セルフビルドと言っても、セメントをこねたり、柱や梁を組み立てたりと、大工さんの仕事を自ら行うわけではありません。(もちろん希望される方は可能です。)
自分たちはどういう環境にどういう形で住みたいのか等といったことを、自ら決め、選択して、自分達の意志でつくりあげていくという考え方です。
写真は南仏のポールグリモというリゾート都市です。このまちは、1966年から建設されはじめ、約20年後には写真のような3000戸ものまちに成長しました。
驚くべきことは、このまちはたったひとりの市民の手によってつくりあげられたということです。欧米には他にも類似例は多くあります。本気でやる気になれば、都市は自分たちでつくりだせるというよい例です。

南仏ポールグリモというリゾート都市

5つのキーワード - ③環境蘇生と共生

これまでの消費型社会を持続可能型社会に変えていくために、すでに破壊された環境の蘇生化を図る新しい都市像を提案します。そして環境と共生する都市や建築を建設します。その1つの例が、都市=農地=森林として実現する都市像です。すでにハウスフォレストリーは建築単体としては実現しています。ミレニアムシティは自然エネルギーを活用したエネルギーの自給自足、食料の半自給自足など、自立型都市を目指します。

ミレニアムシティ5つのキーワード

5つのキーワード - ④コネクトハウジング

コネクトハウジングとは、次の3つの骨子から構成される新しい住まいです。
・コレクティブハウス
各住戸の独立性を確保しつつ、いろいろなの施設(浴場、食堂とキッチン、保育ルーム、図書室等)を共有し、住民自らが運営まで行う自立相互扶助型のすまい方。住む人の意見を中心に進められるため、満足度の高い施設環境がつくり出せるとともに、その過程で住民コミュニティが育成されます。
・コーポラティブハウス
建物づくりを共同で行うことによって、希望どおりの施設をリーズナブルな価格で手に入れるつくり方。
・コミュニケーション
コレクティブハウスでの住まい方は、人々のこころのつながりをとりもどす可能性がありますが、そこには効果的なコミュニケーションが必要となります。

ネットワークによる住み替えシステム
コネクトハウジングが各地に建設され、また、すでに建設されている認定コネクトハウジングも増えてくるとそれらはネットワークで結ばれます。その間を自由に住み替えができるようにして、新しい住まい方のスタイルをつくります。 どこに移り住んでも廻りには顔見知りが住んでいるという安心感と、居住地の自由な選択の両立が可能となるわけです。

コネクトハウジング

5つのキーワード - ⑤ネットワーク都市

コネクトハウジングまたはその集合体は、それぞれ特徴を持つテーマタウンとなります。
個々のテーマタウンはネットワークでつながります。ネットワーク内に住み替えが容易なシステムを構築します。
たとえば、海の近くに住みたい人が集まって海をテーマにまちをつくる。山が住みたい人々が集まって、山や森をテーマにしたまちをつくる。あるいは、都会の好きな人が集まって、都市内テーマタウンをつくる。または、その組み合わせなどなど。多様なテーマが可能です。
そして、それら相互をネットワークで結びます。情報通信技術で結ばれることはもちろん、会員制リゾートホテルのような会員権やコミュニティマネーを使ってネットワーク内で自由に住み替えや移動が可能なシステムをつくることで、定住の利点と住み替えの利点をあわせもった、次世代の住まい方を提案、実現します。

ネットワーク都市



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