スリランカツアー

2010年5月に行ったツアーのご報告です

スリランカツアーの報告

※ツアーの写真は、アルバムをご覧ください。

スリランカへ

地図

スリランカに1週間の旅に出かけました。
ミレニアムシティでは、エコビレッジを作ることによって、地球環境や人のつながりを回復しようという活動をしています。2009年11月に活動の一環として未来ビレッジサミットを開催し、リトルガンジーと呼ばれるスリランカのアリヤラトネさんを主賓としてお招きしました。そのサミットの会場で、スリランカに井戸を贈る1000円募金を行ったところ、多くの方々の賛同をいただき必要な基金を集めることができました。
また、その際、アリさんから日本の技術をスリランカに伝えてほしいとのご要望もいただきました。それを受けて私たちのメンバーでもある日本ソーラーエネルギー教育協会の白井さんの発案で、太陽熱を利用することができるソーラークッカーの募金もはじめ、3台のソーラークッカーを贈ることができることになりました。
そこで、2010年5月8日から15日まで、井戸セレモニーへの出席と、3ヶ所でソーラークッカーのデモンストレーションを行うため、8人のメンバーがスリランカを訪れたのです。
1週間の旅でしたが、実にいろいろな事がありました。日を追ってご紹介します。それぞれの印象に残ったことについてはショートストーリーにまとめました。是非ご覧ください。

5月8日(土)

今回の参加メンバーはミレニアムシティから井口夫妻、小野、神谷、藤生、藤田の6名。そこに日本ソーラーエネルギー教育協会の白井さん、長年スリランカの援助活動をしているワンワールド・ワンピープル協会の鈴木さんを加えての総勢8人です。
空港に着くと、なんと成田出発が4時間遅れ。1,500円の無料昼食券をいただき成田で食事をしました。
離陸は本来13:20のはずが殆ど17:00。コロンボ空港に着いたのは深夜過ぎとなりました。降り立ったコロンボは土砂降りの雨とムッとする熱気。アリヤラトネさんが主宰するサルボダヤの本部があるモラトワに着いて皆が就寝出来たのは日曜朝2:00(日本時間5:30)です。しかし用事がたまっている鈴木さんは結局全く横になれなかったとのことでした。

5月9日(日)

翌朝、宿舎の近くを散歩して、道行く人にアーユボーワンと声をかけてみました。
アーユボーワンとはスリランカのシンハラ語で、こんにちは、さようなら、おはよう、こんばんはを表す言葉で、要するに挨拶全般をこの言葉で済ますことができます。長生きをしてくださいというような意味で、顔の前で手を合わせて言います。
この言葉はスリランカの人にとっては特別な言葉なのではないかと思います。
知らない人でも、この言葉をかけるとほとんどの人が同じ言葉を返してくれます。しかもうれしそうに。 特に子供たちは満面の笑顔で応えてくれます。
例えて言えば、親のことを褒められるとうれしくなりますが、そんな時の表情と言えばいいでしょうか。
スリランカの最初の日は、この挨拶と笑顔で始まりました。

アリさんの奥さんとサルボダヤ本部の食堂での朝食の後、アリヤラトネ博士を訪問する予定でした。しかし博士は急遽トリンコマリーの集会に行くことになったとの事で、この日は会うことはできませんでした。結局、アリ博士の奥さんにご挨拶をして、お土産をお渡ししました。
モラトワを出て、アリスこどもスクールの津波被害者慰霊塔に行った後、津波後、沿岸部の被災者のためにサルボダヤが作った、カルタラのサルボダヤ・エコビレッジを訪問しました。被災者のための村は他にも作られましたが、エコロジーを導入したものはこれが初めてとのことです。
カルタラエコビレッジ 2時間半ほど55家屋の村を巡回し、家の中まで見せていただきました。各々の家の屋根にソーラ―パネルが設置してあり、そのお陰で、 普通、月額800ルピー位の電気使用料が、100ルピー程度の負担で済んでいるそうです。
雨水を利用するタンクもあり、その水を使って畑が作られていました。
ここは単に避難所を作ったのではなく、仕事を失った漁師たちのコミュニティを作り、木工作業などの新たな仕事も作ったとのことです。
巡回を終えたあと、白井さんが日本から持参したソーラークッカーのデモストレーションを子供達がワイワイ囲む中で行いました。今回のツアーのお世話をしてくれたサルボダヤのチャミンダさんも、太陽の光を利用するソーラーパネルだけでなく、熱を利用するソーラークッカーもエコロジーであるので、とても興味を持ったようです。

※詳しくは、ショートストーリー「スリランカのエコビレッジ」をご覧ください。

会食カルタラを後にして、昼食後、スリランカの著名な建築家、ジェフリー・バワの作品 "Blue-Water" を見学しました。インド洋に面したリゾートホテルです。ホテルに着くと同時に激しい雨が降り出しました。雷鳴が頭の真上に鳴り響く豪雨、落雷で庭の芝生に煙が上がり、南国のすごい歓迎を受けました。
夜は今回のツアーの間、運転手を務めてくれるバンダーラさんとその奥さん・娘さんを招いて会食をしました。

5月10日(月)

月曜はコロンボ市内の渋滞を避けるために7時に出発。象の孤児園近くのケゴールで未来ビレッジ井戸の完成式に出席しました。
幼稚園の子供たち45名も出席して、ダンスを披露してくれました。こちらからは文具や日本の園児服を贈呈しました。ここでもソーラークッカーのデモを行い、ホットケーキを焼きました。

※詳しくは、ショートストーリー「スリランカのありがとう」をご覧ください。

昼食後キャンディに向かい、17時30分からキャンデイアンダンス鑑賞。その後、希望者はブッタの歯が祭ってある仏歯寺を見学しました。
23時過ぎにキャンディ湖に映える仏歯寺を見下ろす高台のレストランで遅い夕食となりました。

井戸セレモニー
ソーラークッカー

5月11日(火)

この日は9時にキャンディのサルボダヤ事務所を出発し、2つのグループに分かれての行動となりました。
1つのグループは、ダンブラの石窟寺院、シーギリヤという世界遺産をめぐりました。ジャングルの中にそびえる200mの岩山となっているシーギリアには、暑い中、現地アシスタントの力も借りて全員登頂することができました。

※詳しくは、ショートストーリー「スリランカの世界遺産」をご覧ください。

藤生は鈴木さんと白井さんと共に、9年前建設した幼稚園を訪ねるためにトリンコマリー近くのカンターレへ行きました。この幼稚園は交通事故でお亡くなりになった彼のお父様の記念幼稚園。そこを再び訪問したところ、大歓迎を受けました。アリヤラトネさんとお父様の遺影が9年前そのままに飾られてある室内。入口のボードも全く新しい位の感じで、藤生は感激の涙!園舎前に住んでいる先生もサミティの会長も一寸老けましたが同じ方、変わったのは目玉ぎょろぎょろの園児だけです!
ここでも文具と園児服を贈呈し、返礼の園児の踊りを鑑賞しました。

その後、一行はハバラナで合流して、ポロンナルワ(ヒングラックゴダ)の"Windsor Park"へ到着しました。ここにはエコツーリズムを行っているホテルです。2日間宿泊の予定です。
18時頃から地元で鈴木さんが懇意にしているジャヤラットさんや村長さん達と面会。2日間のスケジュール確認しました。その最中に突然、入院中だった ジャヤラットのお母さんが亡くなられたとの連絡!!
ジャヤラットさんの通訳は期待できなくなり、我々は大きな影響を受ける事になり、スケジュールを含め再検討する事になりました。
この日は夜中まで、明日のソーラークッカーのデモンストレーションに備えて、夜中に組み立て式のソーラークッカー作りも行いました。

ウィンザーパーク
ソーラークッカーの組み立て

5月12日(水)

あくる午前は、鈴木さんの旧知の北中央州議会議員のアトゥコラーラ氏が寄贈した(あるいは国の予算を回すのに尽力した)地区一番のセントラルカレッジの校舎増築式に来賓として出席することになりました。
副大臣このセレモニーに出席するためにコロンボから来た、社会福祉奉仕省の副大臣、チャンダラシリ氏は、セレモニーの前に我々の歓迎のためホテルにやってきてくれました。そこでミレニアムシティなどについて説明をすることができました。
セレモニーでは、副大臣に加え、多くの議員たちも参加、テレビの取材もありました。チャンダラシリ副大臣はスピーチの中で何度もワンワールド・ワンピープル協会やミレニアムシティに触れてくれました。また、学生をミレニアムシティの見学に行かせること、スリランカにエコビレッジをつくるのに協力することを宣言しました!
さらに、副大臣からは14日のランチへのご招待するので、国会議事堂にくるようにというお誘いが!
セレモニーの後、運動場でソーラークッカーのデモンストレーションを行いました。子供たちがいっぱい集まってきました。ホットケーキを焼いて、子供たちやチャンダラシリ副大臣にも食べていただくことができました。また、生徒がノートにJAPANとか日の丸を書いて扇を作ってくれ、小野は大感激です。

※詳しくは、ショートストーリー「スリランカの太陽」をご覧ください。

ところで、セレモニーの時、壇上で鈴木さんの隣に座っていたアトコララー氏から、共通の友人で地元の有力者、ポロンナルワ市ライオンズ・クラブ会長のロシャン氏の奥さまのご母堂が、早朝逝去されたので一緒に夜弔問に行こうと言われたそうです。
この方には、鈴木さんが以前行った自転車平和行進の時以来、大変お世話になっているそうで、ライオンズクラブとの共同ミルクプロジェクトも行っているそうです。亡くなられた御母堂は86歳で鈴木さんも泊まるたびに何度も会っている方です。
前の晩と翌朝と、お二人も相次いで亡くなり、日本でも経験した事がない事態に、鈴木さんも呆然の様子です。
午後は世界遺産のポロンナルワに見学に行き、その後皆で一緒に弔問に行かせていただきました。
結構な距離を走り回って”お通夜の梯子”と全く予期せぬ事になりました。

※詳しくは、ショートストーリー「スリランカの悲しみ」をご覧ください。

5月13日(木)

ウィンザーパーク午前中に宿泊したウィンザーパークの広大な敷地を見学しました。さまざまなエコ農場や牛舎、収穫したバナナの出荷場などを見ることができ、エコツーリズムの参考にすることができました。
この日はモラトワに帰る日ですが、途中のダンブッラの近くにあるジェフリー・バワの設計したカンダラマ・ホテルを訪れました。
偶然にも、昨夜まで我々が宿泊していたウィンザーパークの従業員が、カンダラマ・ホテルの支配人と先輩後輩の関係で、紹介状を書いてくれたために、ホテルの施設を案内してもらい、客室まで見ることができました。さすがバワの設計、すばらしい建築です。。プールとそのむこうの湖が一体化している風景や緑に埋もれた建物に感激しました。
あとは延々と車の移動です。

カンダラマホテル
カンダラマホテル

5月14日(金)

アリヤラトネさんものすごい土砂降りの中、午前中にアリさんに会って未来ビレッジサミットのお礼と、井戸の完成報告やソーラークッカーの話をすることができました。
昼は社会福祉奉仕省のチャンダラシリ副大臣にランチに招待されているので、普通ならゲリラへの警戒で近づくことすら出来ない国会議事堂内の賓客用レストランへ。そこに行くまでにカメラもパスポートも取り上げられ、専用のバスに乗り換えさせられて、ICカードのセキュリティパスを首からさげ、ボディーチェックも2回、セキュリティチェックゲート、X線検査を通り抜けてようやくレストランにたどり着くことができました。とても貴重な経験です。
この国会議事堂は日本の援助で、ジェフリー・バワの設計で建てられたものです。ところが廻りの人々の言葉では、国会議事堂を訪れた日本人は、私たちが初めてとのことです。思いがけずに栄誉をいただいたことにもなります。
今回の旅行でバワの建築を3件も見ることができたのは本当にラッキーでした。しかも3件目は全くの予定外で、副大臣の招待がなければ入れないところです。
副大臣の案内で国会の見学をさせてもらい、議場も見る事ができました。副大臣は国会議員を21年も務め、すぐ下の21番の自分の席に年中座っていますが、このように自分の席を見下ろすのは初めてだと笑っていました。 次回はラジャパクサ大統領に会わせてあげようとビックリするような事も言っていただきました。また、ミレニアムシティを見学しに来日したいとも。

※詳しくは、ショートストーリー「スリランカのビックリ」をご覧ください。

この日でスリランカとお別れです。コロンボの街は通り過ぎただけ。ゆっくり見ることもかないませんでした。深夜発のスリランカ航空で帰国の途につきました。

このように、当初の目的をはるかに超えた、予想外の奇跡が起きた旅でした。
ここから、スリランカとの縁が続きそうです。




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