スリランカツアー

2010年5月に行ったツアーのご報告です

スリランカの世界遺産

シーギリア

スリランカには7つの世界遺産があります。今回のツアーではそのうちの4つを見ることができました。 スリランカは紀元前5世紀には王朝ができたそうですから、古い歴史を持った国です。その長い歴史の中で幾多の王朝が栄枯盛衰を繰り返し、それぞれの遺産を今に残しています。

キャンディと仏歯寺

仏歯寺キャンディはスリランカの古都。日本で言えば京都にあたる都市です。都ができたのは15世紀ということですから、長いスリランカの歴史の中では、比較的新しい都市なのかもしれません。しかし、もっともスリランカらしさが残る都市として愛されているそうです。街の中央にはキャンディ湖があり、その周辺に主な施設が立地しています。
キャンディに着いた夜、キャンディアンダンスを見学しました。素朴な踊りがいにしえの王朝を忍ばせてくれます。踊りの最後には火渡りの儀式があり、その熱が観客の顔を火照らすほどの炭火の上を素足で歩くのは圧巻でした。仏歯寺
次に向かったのは世界遺産の仏歯寺です。堀にシンハラ様式の建物が映えて美しい景観となっています。ここにはブッタの歯が祭られています。仏歯は王朝の象徴として代々守られてきたそうです。今でもスリランカの人々の信仰の場となっており、1日3回、仏歯の部屋の扉が開けられる時(プージャー)には参拝客でいっぱいになります。おりよく、私たちが訪れた時、夜のプージャーが始まり、扉の中で光輝く入れ物を見ることができました。

ダンブッラの石窟寺院

石窟寺院の外観 スリランカ最大の石窟寺院があるのがダンブッラです。入り口に着くと、そこには金色の大きな仏像が迎えてくれました。チケット売り場でチケットを買い、いざ歩くのかと思いきや、ガイドさんはいったん車に乗るように促します。麓から登ると遠いので、途中まで車で行くということです。急峻な坂道を登り、ゲートから入ると、中には野生のサルがたくさんいます。さらに階段を登ると行く手に下足の預かり所が見えてきました。スリランカのお寺は裸足で入らなければなりません。また、肩や膝を出すことはご法度です。
強烈な日差しで焼かれた岩は、裸足にはとても熱く、思わず走り出したくなるほど。つい、昨日見たキャンディアンダンスの火渡りを思い出しました。
大きな岩の側面に、白い回廊が付けられています。これが石窟寺院です。第1窟に入っていきなり度肝を抜かれました。岩の隙間の部屋の中に大きな涅槃仏が鎮座しています。自然石を彫ったもので長さは14mあるそうです。引きがないので、いきなり目の前にドーンという感じで現れます。スリランカの仏教彫刻は、衣類の線がとても優美なのが特徴です。それがまさしく手に取るように分かります。ダンブッラの石窟寺院
第2窟に入ると、今度はその広さに驚きます。岩の隙間とはいえ幅は52m、奥行きは25mもあります。天井は入り口付近で6mあり、奥に行くにしたがって低くなっています。その広い窟内にはたくさんの仏像が並んでおり、振り向くと先ほどよりは小さい涅槃仏もあります。斜めになった天井や壁には画が描かれています。天井の画は曼荼羅のようです。
石窟は全部で5つあり、それぞれに仏像が祭られています。

シーギリア

シーギリア シーギリアはジャングルの中に忽然と姿を現しました。
その高さは200m。巨大な岩山です。ここに宮殿があったとはにわかには信じられませんが、入り口前の見事な堀や塀を見ると、それもうなずけます。西側の堀が900m×900m、東側の堀も500m×800mの矩形となっていて、その中央に岩山がそびえたっているのです。 このシーギリアは、5世紀後半に狂気の王カーシャパによって作られました。カーシャパは父を殺して王位に付き、弟の復讐を恐れてシーギリアに宮殿を築いたそうです。これだけの岩山に宮殿を築くとは、今の技術でも大変な難工事です。当時は人力ですべてを行ったわけですから、まさしく狂気のなせる業だったのでしょう。しかし、それも11年間の命でした。弟に攻められ、王は自らの命を絶ったということです。ライオンの門
シーギリアにはひたすら歩いて登らなければなりません。麓の宮殿跡を歩き、階段を登り、岩山にへばりつくような鉄骨の階段を登らなければなりません。私たちが登り始めるとスッとスリランカ人が寄り添い手を貸してくれます。5人のうち、見るからに登るのが辛そうな2人につきまとって離れようとしません。最初は嫌がっていた2人ですが、介助をしてもらうと楽に登れることがわかり、結局最後まで手伝ってもらいました。その姿がおかしくて、足よりお腹が痛くなったとは井口道代さんの弁。シーギリアの階段
さて、麓から見ると岩山の中腹には、不自然な茶色の壁が見えます。何かと思っていたら、その中にはシーギリアレディがありました。これは、岩山に書かれたフレスコ画で、スリランカを代表する芸術として世界に知られています。当時宮殿に暮らしていた500人の女性が書いたものだそうです。そして、茶色の壁は、内側がピカピカに磨かれ鏡の回廊となっていたのでした。今でもわずかに光輝いています。この壁にシーギリアレディが反射する仕掛けになっていたそうです。狂気は時として偉大な芸術を生むという例になっています。
岩山の中段の開けた所にライオンの入り口があります。大きなライオンの足の間から登るゲートとなっています。昔はその上に頭部があり、ライオンが大きく口を開けて座っていたそうです。シーギリアからのジャングル
ライオンの入り口からは急な鉄骨の階段となります。一気に登るといよいよ頂上です。昔はここにも宮殿があり、王の玉座がありました。今はレンガの遺構が残るだけです。熱帯の強烈な日差しは容赦なく照りつけ、赤いレンガがその暑さをさらに際立たせます。その姿が狂気の王のさみしさをいっそう感じさせてくれます。
頂上からは360度の景色が楽しめます。見渡す限りのジャングル。これほど広いジャングルを見るのは初めてです。しかもほとんど人工物が見えません。しばし、疲れも忘れて景色に見入りました。

● ポロンナルワ

王宮跡ポロンナルワは10~12世紀にシンハラ王朝の首都があったところで、巨大な人工の貯水池のほとりにあります。
まずは博物館に入って全体像や歴史を学んでから、分散している施設を車で廻りました。
巨大なレンガの山にしか見えない宮殿跡は、実ははるかに高い7層の宮殿だったことが、博物館の模型で分かりました。失われた文明の偉大さがよくわかります。ガル・ビーハラの3石像
図書館跡のポトグル・ヴィーハラ、謎とされる石立像、バーフ1世の宮殿跡、閣議場、沐浴場などの遺跡を見学し、ポロンナルワ遺跡の中心にあたるクワドラングルの遺跡群を見てから、ガル・ビーハラの3石像に向かいました。
夕暮れ時の赤い光線の中で、石像の周りにはゆっくりとした時間が流れていました。観光客はおらず、現地の信仰深い人々が数人、座って石像に思いをはせていました。




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