未来ビレッジサミット シンポジウム

シンポジウム

シンポジウムは、前半に「未来づくりリレートーク」と題して、海外ゲスト3名を含む11名の講師の皆さんに、「今、環境は」「未来をつくる実例」「それぞれの分野から」という3つのグループで発表をしていただきました。
後半は、さらに12名の講師を加えて舞台上で車座になり、「地球井戸端サミット」として発表と討論を行いました。
講師の皆さんの講演概要をお知らせします。

地球井戸端サミット地球井戸端サミット会場
地球井戸端サミット


清水康弘 (元環境省地球温暖化対策課長、現在NEDO参事)

清水康弘

国内の動きが、市民生活にどう影響するか、社会を新しい形でつくっていかねばならない。上から下ではなく、市民の意識や行動を変えることが、社会の行動、変革につながる。自分たちが変わることで社会がどう変わるかである。


糸長浩司 (日本大学生物資源学部教授、NPO法人パーマカルチャー・センター・ジャパン)

糸長浩司

身近で地道な活動をしていくことが重要で、エコビレッジに固執することなく、多様に実施していこう、そういう活動こそが未来へつながり、その瞬間から未来ビレッジがスタートする。


A.T.ARIYARATNE (スリランカ・サルボダヤ運動代表)

アリヤラトネ

世界中がおかしい、貧困にあえいでいて、今の政治システムに飽きている。多くの予算が軍備に使われている。それ以外のものを民衆は求めている。限られた人たちではなく、多くの人が参加できるシステムを私たちは作っている。


ANUROOP SINGH (インド・経営者、社会事業家、ハルトラエコビレッジ代表)

ANUROOP SINGH

私自身の人生も物質からハート、精神性へ、稼ぐから与える方向へと大きな転換を遂げている。私の事業は、なんらかのモデルを既存の村に提供することにある。もし世界を変えたいなら自分こそが変化を遂げることである。


LEE YUNHA (韓国・エコロジー建築家)

LEE YUNHA

この建物は伝統的なマダング(庭)を中心に設計した。韓国の庭では、伝統的には、農作物を干したり、農作業をしたり、冠婚葬祭を行う場であった。最近の生活スタイルは変わりマダングがなくなりつつある。それを残念に思い設計した。


古田偉佐美 (木の花ファミリー)

古田偉佐美

問題を解決する糸口はつながること。家族・命・自然観・世界観=自然の象徴を基にしたつながりである。一人一人が他者を思いやり、生きる目的を暮らしに入れていけば、生命はすべてつながる。そうすれば地球=命だとわかる。つながりのモデルは自然の仕組みの中にある。


井口浩 (環境建築家、井口浩フィフス・ワールド・アーキテクツ、NPO法人ミレニアムシティ理事長)

井口浩

身近で地道な活動をしていくことが重要で、エコビレッジに固執することなく、多様に実施していこう。そういう活動こそが未来へつながり、その瞬間から未来ビレッジがスタートする。


大松秀雄 (縄文プロジェクト代表、大松農場代表)

大松秀雄

今の農家は生産性が第一となっている。これは農家だけの責任ではない。一番大事なのは、人間の体と心の健康で、日本、東洋のデリケートな自然観なり生活観を自信を持って実施して、世界を作るということが必要である。


LEE YUNHA (韓国・エコロジー建築家)(欠席のLEE BYUNGYEON氏の代理講演)

LEE YUNHA

ソウルの南にあるハンドンコミュニティでは農産物の生産だけではなく、販売をしている。また、いろいろな活動を持続させるための研究・実践をやっている。コミュニテイが拡張されたことで企業も参加している。


中村勉 (工学院大学教授、ものづくり大学名誉教授、㈳日本建築家協会環境行動ラボ代表)

中村勉

山から海までの水系を通じてさまざまな生物が生まれ、農業、林業により、里山での人の営みができて、歴史、文化も育まれる。小さな環境世界で自立した都市、建築を目指した社会をつくるべきことを提案したい。


益田文和 (東京造形大学教授、サステナブルデザイン国際会議実行委員長)

益田文和

モノづくりをする上で我々は、バックキャスティングという考え方を大事にしたい。何かを作るとき、市場やニーズをベースに考えがちだが、未来はどんどん広がっていくのではなく、収斂していくものというサステナブルパスの考え方である。


薗田綾子 (株式会社クレアン代表取締役、サステナビリティ日本フォラーム事務局長)

薗田綾子

社会の期待が変わってきているし、環境に取り組む企業に対するイメージも変わり期待が上昇している。私たちがやらなければならないのは、企業のCSRの推進に加えて、地球市民の一人一人がそれぞれの責任を果たしていくことである。


白井伊征子 (日本ソーラーエネルギー教育協会代表、太陽光発電所ネットワーク会員)

白井伊征子

未来の世代のために美しい地球を残すこと、これらを目指している。将来世代に負荷を残さないことが活動の原点となる。太陽光は無限で、それを活用することは資源をめぐる戦争を終わらせ、平和にもつながる。


堀内良樹(健康サロン セルフアップ経営、市民活動家(環境、健康、平和分野))

堀内良樹

自分たちでやるという第3の道がある。自然な生活、人が人に戻るための環境、実行できる場そのものをつくる、それが未来ビレッジの考え方ではないか?それがどんどん進めば、社会が変わっていくための突破口になる。

佐藤文彦(くりもと地球村)

佐藤文彦

日本の農家が自然を嫌うようになってしまったのは、戦争後の化学農法の普及が大きい。経営として成り立つ農業の進め方である。現状の農業を変えるには、いい形態でないとならない。これからの課題は、自然の力と暮らすことで自分の力と向き合う、自給自足のあり方である。


井口道代(介護福祉士、ミレバンク頭取)

井口道代

老人ホームの現状は理想とはかけ離れているものである。有料老人ホームでは、1500万~2000万の入所金が必要だが、最終的には病院行きか、もしくは自宅で孤独死になる。提案として、若いときから自分にあったコミュニティに加わり助け合いながら生きることがいい。


相根昭典(一般社団法人天然住宅(非営利)代表理事、株式会社アンビエックス代表取締役)

相根昭典

林業は日本では補助金がなければ成り立たないところしかない。食べていけないため、限界集落が破綻している。林産地-建築-エンドユーザーをつなげて、現地で付加価値をつけて最終製品を作る仕組みを進めている。


甲斐徹郎(株式会社チームネット代表取締役)

甲斐徹郎

自己組織化=他からの制御はなく、外との関係性を守ることが住みやすさにつながる。コンクリート化されると、外との関係性を省ける、そのため自己組織化の必要性がなくなる。その本質は都市の物質化ではないか。自己組織化する生物界を作る仕組みが未熟なままでいる。


浅井治彦(明星大学造形芸術学部教授、日本インダストリアルデザイナー協会環境委員会委員長)

浅井治彦

「リサイクル」よりも「やめる」が重要である。やめる=現状を否定し、新たな可能性を模索することである。いずれにしても、我々の進むべき道、自然エネルギーとものづくりとの融合をどうして行くのかが課題である。


山本ペロ(greenz.jp)

山本ペロ

住む・集う・楽しく仕事をすることについて話をしたい。若者の間でもシェアすることでエコビレッジ的な思想が広がっているのではないか。ご老人が住む新宿のマンションに共有スペースをつくり、コーポラテイブハウジングへ転換する活動も始めている。


佐野淳也(立教大学21世紀社会デザイン研究科准教授)

佐野淳也

いろいろな問題が出ている都市では、人間性を失いつつある。一方、農山村では集落がなくなっている。今は、都市を変えていく時代である。経済を自分たちでマネージできない状態から、身の丈の経済をつくることが必要になっている。


林悦子(ユニ・ハビタ計画研究所)

林悦子

未来ビレッジに向けて、多種多様な価値観の認め合ったユニバーサル社会、多分野の連携や協力によって実現される社会の基盤づくり、自立・共生型のコミュニテイが求められる。そして、最後は、各コミュニテイが連帯した「地球コミュニテイ」へとつながることを望んでいる。


古橋道代(木の花ファミリーメンバー、Global Ecovillage Network日本代表)

古橋道代

人が人らしく生きられるコミュニティが必要とされている。なぜ自分は地球に生まれたのか、なぜ自分は今の場所にいるのか、今の時代に生まれてきたのか、そうしたことを振り返ることによって、豊かなコミュニティに近づくはずである。


コンサート

講演の合間に4人のアーチストによる演奏が行われました。出演されたのは次の方々です。

LIYURA田村美梨
古賀聡子ZAKI

LIYURA/リユラ・田村美梨







古賀聡子・ZAKI